アドラー心理学による「強み」のマネジメント

tsuyomi cover N

2016年9月7日

電子書籍 1250円Amazon Kindle Unlimited:読み放題対象)


【はじめにより

 アドラーは、人がよりよく生きるのに目標が欠かせない、と述べました。

 また、ドラッカーは、人が卓越した成果を上げるのに目標の重要性を説きました。これはのちに「目標と自己管理によるマネジメント」いわゆる「目標管理」として、ドラッカーの主要理論の1つになります。

 本書ではこの2人の巨人が提唱した思想をベースに、私たちが自分の強みに目覚め、その強みをさらに強化するための手法を7つ述べました。

 すべての手法がアドラーやドラッカーに由来するものではありませんが、いずれも背景には2人の思想が力強く生きづいているものばかりです。

 また本書は拙著『アドラー心理学による「やる気」のマネジメント』の姉妹書に相当するもので、どちらも本当の自分らしい自分を見つけ出したい、という私たちが共通して持つテーマを通奏低音にしています。


【目次】

第1章  私たちにとって「強み」とは何か

 ●決定論的立場と目的論的立場

 ●目的論的立場から「強み」を考える

 ●「狭義の強み」と「広義の強み」

第2章  「人生のフィードバック・ループ」を理解する

 ●「差別化」と「統合化」

 ●差別化のための3つの要因

 ●「人生の目標」と差別化の関係

 ●統合化を促す「使命」「理想像」「価値観」

 ●「人生のフィードバック・ループ」を理解する

第3章  自分にとっての「価値あるもの」を発見する

 ●コンピュータに情熱を傾けた2人

 ●なぜかしら情熱を傾けられるもの

 ●長年を通じて蓄積されるもの

 ●小さい頃になりたかった職業は?

 ●なりたかった職業が持つ特徴について考える

 ●ミラーテストを実行していたジョブズ

第4章  自分の「強み」をさらに強くするために

 ●「強み」の出発点

 ●ここにもある相互的因果関係、相互的強化関係

 ●子どものモチベーションを調べる

 ●大学生のモチベーションを調べる

 ●「内からのやる気」と「外からのやる気」

 ●自分でコントロールできる要因、できない要因

 ●結果よりも活動そのものに価値があるのか

第5章  自分の「ライフスタイル」を理解する

 ●強みが生かされるということ

 ●人は共同体のメンバーである

 ●共同体感覚と強みの関係

 ●孤高の画家の生き方

 ●共同体に背を向ける覚悟はあるか

 ●「人生の目標」=「使命(ミッション)」=「存在理由(アイデンティティ)」

 ●「ライフスタイル」を再確認する

 ●ライフスタイルは作り変えられる

第6章  効果的な「フィードバック」はこうして実行する

 ●強みを強化するための最強の方法

 ●フィードバック分析とは何か

 ●フィードバック分析に不可欠な目標

 ●「自分ならではの目標」をより多く掲げる

 ●目標に欠かせない3つの要素

 ●強みを本当に強くするということ

第7章  強みの強化に欠かせない「差別化の手法」を学ぶ

 ●トレードオフと海幸彦・山幸彦神話

 ●トレードオフを実践した人たち

 ●ホテリング・モデルと差別化最初の原理

 ●「4つのアクション」を実行せよ

 ●無価値なものを価値あるものにする

 ●意識的イノベーションと4つのアクション

 ●イノベーティブな人生を追求する

第8章  「ポジティブに生きる」ための極意を身につける

 ●ポジティブに生きたピーター・ドラッカー

 ●楽観的な保険外交員の成績は良い

 ●楽観主義者だったアドラー

 ●そもそもポジティブな態度とは何なのか

 ●決定論的立場と目的論的立場

 ●ポジティブに生きるためのスキル

 ●ネガティブな感情が頭をもたげたら

 ●鏡を見て笑顔を作る

第9章  才能より「努力」のほうが重要な理由がある

 ●能力を開花させる「1万時間の法則」

 ●注目すべきは自分でコントロールできる要因

 ●高い目標とスキルのバランス

 ●フロー体験とポジティブの関係

 ●「人生の意味」とは何か


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