
2014年5月16日
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【内容紹介より】
本書は、2006年に秀和システムから出版した『ドラッカーが描く未来社会』を底本に、第1話から第6話に再編集したその第2話です。
全6話を1冊にした『ドラッカーが考えたこと──その生涯と著作』も電子書籍として提供しております。手っ取り早く全編読みたいという方には、こちらの書籍を読まれることをお勧めいたします。
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『ドラッカーが考えたこと』シリーズ、その第二弾は、無名時代のドラッカーがいかにしてマネジメント論を提唱するようになったかにスポットを当てています。
オーストリア=ハンガリー帝国のウィーンに生まれたドラッカーは、幼少時に第一次世界大戦やオーストリア帝国の消滅を経験します。停滞するウィーンに見切りを付け、ドイツで新聞記者、イギリスでは商業銀行のバンカーとして働きます。
しかし、30歳になっても、自分がどやって生きていくべきなのかはっきりしなかった、と自身が述べるように、この頃のドラッカーはまさに暗中模索の時代でした。
未来が大きく開けるのはドラッカーがアメリカに渡ってからです。ここで文筆家としてのデビューを果たし、さらにマネジメントの重要性を声高に主張することで、ドラッカーは一躍ときの人になります。
では、ドラッカーのマネジメント論はいかにして生まれたのか──。
この点については特に本書の後半部分を読んでもらえれば、その謎が解けると思います。
本書がドラッカーを理解するための一助となれば、筆者として幸いです。
【目次】
2-1 第二次世界大戦までの20世紀
・思索の原点・思想の原点
・第一次世界大戦の終了、未曾有のインフレーション
・社会主義国家、ファシズム、世界恐慌
2-2 無名時代のドラッカー
・何をすべきなのかを模索する
・無名時代の思想的変遷
2-3 19世紀と20世紀のせめぎ合い
・19世紀型社会の終焉
・新時代と旧時代の狭間で
2-4 組織社会――経済人の次に来るもの
・『経済人の終わり』に対する回答
・組織社会の課題は何か
2-5 産業社会の中心としての企業
・企業組織の調査を痛感する
・マネジメントを扱った書籍の登場
・「分権制」の重要性を説く
2-6 マネジメントの発明
・いままでの話を整理すると
・ドラッカーのマネジメント論