ドラッカーが考えたこと 第5話 知識社会を生き抜くために

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2014年5月16日

電子書籍 200円(Amazonへ)

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【内容紹介より

 本書は、2006年に秀和システムから出版した『ドラッカーが描く未来社会』を底本に、第1話から第6話に再編集したその第5話です。 

 全6話を1冊にした『ドラッカーが考えたこと──その生涯と著作』も電子書籍として提供しております。手っ取り早く全編読みたいという方には、こちらの書籍を読まれることをお勧めいたします。 



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 ドラッカーは古くから資本に代わって知識が生産の主要な要素になると喝破していました。ドラッカーはこうした知識を生産の主要素にする社会を知識社会と呼びました。 

 ドラッカーが知識社会について書いた著作は多数あるのですが、その中でも筆者が勧めたいのが『ポスト資本主義社会』です。この著作の出版は1993年ですが、現在読んでもいまだ示唆に富む著作と言って間違いありません。 

 ドラッカーは1993年当時、新たに現れつつあるいまの社会を、知識社会というには未熟過ぎると指摘しました。しかし、資源は資本や労働力から知識に移行しているのは明らかだと見て取ります。そこで名付けられたのが「ポスト資本主義社会」です。 

 それから20年、知識社会化はすさまじい勢いで進んでいます。それはインターネットで絶大な力を誇るグーグルが、まさに持てる知識を縦横無尽に活用して大きな富を築いていることからも容易に理解できるでしょう。 

 本書では、ドラッカーが『ポスト資本主義社会』で述べた、知識社会に関する問題について取り上げて解説することを主たる目的としています。その上で、我々は現在の知識社会をいかに生きるべきなのか、ドラッカーの考えからそのヒントを手にすることを目指したいと考えています。 


【目次】

5-1 知識社会に至る道程 

ドラッカーの終生のテーマ「知識社会」 

ポスト資本主義に見る知識社会に至る道程 

ポスト資本主義社会の時代 


5-2 ポスト資本主義社会で起きていること 

世界観、価値観、社会の構造が変わる 

これから大変化が起こる 


5-3 知識労働者とは誰なのか 

知識労働者とは何か 

知識労働者、サービス労働者、ホワイトカラー 

切り分けは非常に難しい 


5-4 生産性の向上と労働者間の対立 

生産性の向上が不可欠に 

格差社会の根底ともなり得る労働者間の深刻な対立 


5-5 アウトソーシングによる生産性の向上 

アウトソーシングの進展 

雇用形態変化の影響 


5-6 知識社会の組織の特徴 

責任型組織が誕生する 

責任型組織はオーケストラ型組織 

責任型組織の生産性を高めるために 


5-7 自らチェンジ・リーダーになれ 

知識社会で競争が激しくなる理由 

変化を恐れずに、自ら変化を創る 

© Akira Nakano pcatwork.com 1999~2022