2010年7月30日
【はじめにより】
私はジョージ・P・リンストン。経営学、中でもミクロ経済学を念頭に置いたビジネス戦略論を専門にしている。姉妹書『今日から即使える最強ビジネス戦略51』でお会いした人もいるはずだ。
従来私は、経営学の講義において、かのピーター・ドラッカーのマネジメント論について言及してきた。手前味噌ながら、この講義の評判がすこぶる良好で、講義内容にそったテキストを作ってはどうか、という声を多くの人からたびたび聞いた。
そこで、私が日頃広義をしてきたドラッカーのマネジメント論を再検証し、誰もが一読すればドラッカーのマネジメント論を理解できるものを執筆しようと思い立ったのである。そして完成したのが本書だ。
執筆の際、次の点に配慮した。
まず、ドラッカーのマネジメント論を学問的に解説するのではなく、日々のビジネスに実践できることを念頭に置いた。
ドラッカーも指摘するように、理念だけで行動が伴わなければ意味がないからだ。
また、ドラッカーのマネジメント論を現代的な視点から問い直した。そしてドラッカーが言及したマネジメント論の中でも、できるだけ最新のものを取り入れるよう工夫した。
まぁ、能書きはこの程度にして、さっそく始めよう。
まずは、ドラッカーのマネジメント論の全貌と要点を紹介したいと思う。
【目次】
PART1 ドラッカーのマネジメント論へ、ようこそ
PART2 会社の事業について考えてみたならば
PART3 成果の上がる組織はこうして作る
PART4 知識労働者の自己マネジメント
PART5 イノベーションの機会を見逃すな
PART6 ネクスト・ソサエティを生き抜くマネジメント
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週刊朝日 2010年8月20日号 掲載
