
2013年10月31日
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【はじめにより】
『10分でわかるビジネス理論講座』の第2弾をお届けいたします。
第2弾の特徴は、ビジネス理論をより幅広くとらえ、教養として是非とも知っておきたい理論に着目した点です。
そのトップとして登場するのがゲーム理論です。こちらのゲーム理論、名前は結構単純にも関わらず、「ゲーム理論とはなんぞや」と問われると、思わずフリーズしてしまう類のものではないでしょうか。本書を読んでもらえれば、ゲーム理論の基本から、それを実際のビジネスの現場へ応用する手法まで、コンパクトに理解できると思います。
それから行動経済学について詳しくふれたのも同じような考え方からです。行動経済学とは心理学などの自然科学の知見を経済学に取り込んだ新たな経済学の領域です。なんとなく難しそうな学問ですが、扱う領域は我々の身の回りに関することがほとんどで、実社会への応用も即利きます。
さらに教養という視点から、「幕末明治の傑物に学ぶ」という4回シリーズを掲載しました。取り上げた人物は、坂本龍馬や岩崎弥太郎、渋沢栄一など著名な人物です。彼らの業績を知ることもさることながら、傑物がたどった経済活動には、我々の現在のビジネス活動にも活かせるヒントが多数存在します。その点を本書を通じてぜひとも理解してもらいたいと思います。
加えて本書のもうひとつの特徴として掲げたのが「ビジネス発想力」です。発想技法には多種多様なものがありますが、本書ではビジネスの現場で即実行できる手法の数々を取り上げました。
たとえばその中のフレームワーク思考では、ビジネス理論の枠組みをアイデア発想に活用する手法を解説しています。これらを自分のものにしておけば、ビジネスの現場できっと役立つと思います。
第1弾に続き本書でも、1日1本の目安で通読すれば、1カ月で完全制覇できる内容になっています。
隙間時間の学習に本書を活用してもらえれば、筆者としても幸甚です。
【目次】
第1講 これでわかるゲーム理論①ゲーム理論に強くなる
第2講 これでわかるゲーム理論②絶対優位の戦略を探せ
第3講 これでわかるゲーム理論③囚人のジレンマ
第4講 これでわかるゲーム理論④社会的ジレンマに対処せよ
第5講 これでわかるゲーム理論⑤Excelで利得表をつくる
第6講 これでわかるゲーム理論⑥四則演算以外にExcelを使う
第7講 これでわかる行動経済学①小数の法則と大数の法則
第8講 これでわかる行動経済学②プロスペクト理論で世間をながめる
第9講 これでわかる行動経済学③確率加重関数って、何のこと?
第10講 アイデアを発想するための基本スタンス①ジェームス・W・ヤングのアイデア発想法
第11講 アイデアを発想するための基本スタンス②アイデア発想の5段階
第12講 オズボーンのアイデア発想法①古くて新しいブレーンストーミング
第13講 オズボーンのアイデア発想法②オズボーンのチェックリスト法
第14講 エドワード・デ・ボノの水平思考①煮詰まった時のラテラル・シンキング
第15講 エドワード・デ・ボノの水平思考②会議の生産性を上げる6つの帽子
第16講 フレームワーク思考①MSMIで理解する経営論
第17講 フレームワーク思考②プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント
第18講 フレームワーク思考③SWOT分析~強み・弱み・機会・脅威
第19講 フレームワークで考えろ!①ファイブ・フォースで考えるテレビ業界
第20講 フレームワークで考えろ!②マトリックスで考えるWeb2.0
第21講 フレームワークで考えろ!③マトリックスで考える携帯電話の今後
第22講 フレームワークで考えろ!④オリジナル・マトリックスはこう作る
第23講 幕末明治の傑物に学ぶ①江戸時代に見る断絶
第24講 幕末明治の傑物に学ぶ②坂本龍馬のビジネス力
第25講 幕末明治の傑物に学ぶ③岩崎弥太郎のマネジメント力
第26講 幕末明治の傑物に学ぶ④渋沢栄一の「論語と算盤」