2014年10月16日
【内容紹介より】
本作品は電子書籍『財政改革に挑んだサムライ達』を分冊して出版したものです。
本作はその第3作で、幕府財政を潤すための諸策をとった田沼意次,農業支援と殖産興業に取り組んだ上杉鷹山、農業指導や倹約のみならず、五常講と呼ばれる金融システムを立案、実行した二宮金次郎、山片蟠桃の「米札」による「米テク」。
彼らがどのようにして財政難と闘ったのかを紹介しています。
【目次】
一 市場経済と格闘するサムライたち
・武士の踏み倒し
・地に落ちる大名の評判
・薩摩藩流踏み倒しの秘術
・商品経済の進展と田沼意次
・軽輩から出世街道を幕臣
・「入るを図りて出ずるを制す」的発想
・蝦夷開発に乗り出す
・全国からくまなく徴税する
二 時代の断絶を見すえた上杉鷹山
・内村鑑三『代表的日本人』と鷹山
・名家上杉家への養子
・倹約令と農業支援
・武士を生産者として活用
・現代にも受け継がれる名産品
・断絶に立ち向かった鷹山
・棒杭の商い
三 農民・二宮金次郎の藩政改革
・勤勉の象徴・二宮金次郎
・報徳仕法、分限と推譲
・藩士として改革にあたる
・信用組合の源流
四 山片蟠桃から一藩重商主義へ
・仙台藩の財政再建に取り組む山片蟠桃
・蟠桃の奇策・さし米
・蟠桃の「米札」による「米テク」
・町人学者としての蟠桃
・次々登場する経世家たち
・一藩重商主義の進展