2018年4月15日
筑摩書房 1700円(Amazonへ)
【はじめにより】
明治維新以降、大量の美術品がまさに怒濤の如く海を越えて欧米に向かったわけである。在外日本美術コレクションで双璧をなすボストン美術館とフリーア美術館の所蔵品は、まさにこの時期に蒐集したものが基礎になって成立している。
では、どのような人物がどのような経緯から日本美術に惚れ込み、どのような作品を日本から海外ゑ持ち出したのか。また、国宝級の名作が海外へ流出することに日本人はどう対応したのか。
本書はその一端にふれるものである。
【目次】
プロローグ
第一章 エドワード・モースとボストン美術館の日本美術コレクション
第二章 ボストン美術館の恩人フェノロサとビゲロー
第三章 忘れられた宗達と鉄道王フリーア
第四章 日本美術に流出に荷担した四人の日本人
第五章 ヨーロッパの二大東洋美術館と三人の蒐集家
第六章 建築家フランク・ロイド・ライトは浮世絵ディーラー
第七章 松方浮世絵コレクションと宝飾商ヴェヴェール
エピローグ
【書評】
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『流出した日本美術の至宝』(筑摩選書)に関連して週刊新潮に「【特別読物】至宝の絵巻が海外に・・・・・・誰が「国宝」を流出させたか」というタイトルで寄稿しました。
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