放送業界の動向とカラクリがよくわかる本[第3版] 

20130601

2013年6月1日

秀和システム 1400円(Amazonへ)


【はじめにより

 本書の旧版が出版されたのはいまから四年以上も前のことです。筆者は旧版の「はじめに」で次のように書きました。

「従来テレビ画面は一般的に地上放送による番組が占めてきました。一方、テレビがネットワーク端末化することで、テレビ画面に何を表示するかという、いわゆる視聴者(もはや古い言葉ですね)の選択肢が大幅に広がる時代に突入してきました。

 これは、放送業界がもはや従来の枠組みで業界を定義できない時代とも言い換えられます。そして、古い枠組みを解体し、映像コンテンツや情報メディアという考えで業界を再定義し、その中でいかに有利に競争を進めるのかを考える時期にきています。また、従来放送業界からは蚊帳の外扱いにされた事業者にも、映像コンテンツや情報メディアという枠組みで、新たなサービスを立案し提供することが可能になるでしょう」

 実際右に記したような状況になっているのが現在の放送業界です。特に四年前には、IPTVやネット・テレビと表現していたネットワークにつながったテレビ端末が、スマートテレビという呼称に変わって、従来のテレビ端末とは異なるリビング・インターネット端末として進化しようとしています。これが普及していけば右に記した動向はさらに顕著になるでしょう。

 ネットワークの高速大容量化、それにつながるスマートテレビ、スマートテレビが変える広告手法と、いま放送業界を取り巻く外部環境は大きく変化しています。

 本書では、放送業界を取り巻く現況と動向を第一章で概観し、第二章から第四章では放送業界の基本構造について解説しました。さらに第五章ではスマートテレビが放送業界に与えるインパクトについて考え、さらに第六章ではその延長で大きく変化する放送業界の競争環境について記しました。

 放送業界は断絶の時代に突入しています。放送業界を映像コンテンツ業界と再定義すれば、スマートテレビ向けコンテンツ市場には、放送業界のプレイヤーだけでなく新規参入企業も自由に参画できます。本書を読んでもらえれば、そこには大きなビジネスチャンスがあることがわかると思います。

 これからの映像コンテンツ業界や情報メディア業界で新たなビジネスや就職をお考えの方に、放送業界の現状を把握しつつ、ご自分なりの業界展望を描くのに本書がお役に立てれば筆者として幸いです。


【目次】

第1章 放送業界の現況と動向

第2章 地上放送のキープレイヤーとその動向

第3章 衛星放送とケーブルテレビの動向

第4章 民間放送局の収益源・コマーシャル

第5章 スマートテレビ時代の到来

第6章 競争環第が変わる放送業界の近未来
















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