2016年9月5日  

本書は2015年8月にアルテより出版した『アドラー心理学による「強み」のマネジメント』を電子書籍にしたものです。  アドラーは、人がよりよく生きるのに目標が欠かせない、と述べました。また、ドラッカーは、人が卓越した成果を上げるのに目標の重要性を説きました。本書ではこの2人の巨人が提唱した思想をベースに、私たちが自分の強みに目覚め、その強みをさらに強化するための手法を7つ述べました。  すべての手法がアドラーやドラッカーに由来するものではありませんが、いずれも背景には2人の思想が力強く生きづいているものばかりです。

【はじめに】より

【目次】
第1章 私たちにとって「強み」とは何か  
・決定論的立場と目的論的立場
・目的論的立場から「強み」を考える
・「狭義の強み」と「広義の強み」
第2章 「人生のフィードバック・ループ」を理解する
・「差別化」と「統合化」
・差別化のための3つの要因
・「人生の目標」と差別化の関係
・統合化を促す「使命」「理想像」「価値観」
・「人生のフィードバック・ループ」を理解する 第3章 自分にとっての「価値あるもの」を発見する
・コンピュータに情熱を傾けた2人
・なぜかしら情熱を傾けられるもの
・長年を通じて蓄積されるもの
・小さい頃になりたかった職業は?
・なりたかった職業が持つ特徴について考える
・ミラーテストを実行していたジョブズ
第4章 自分の「強み」をさらに強くするために
・「強み」の出発点
・ここにもある相互的因果関係、相互的強化関係
・子どものモチベーションを調べる
・大学生のモチベーションを調べる
・「内からのやる気」と「外からのやる気」
・自分でコントロールできる要因、できない要因
・結果よりも活動そのものに価値があるのか
第5章 自分の「ライフスタイル」を理解する
・強みが生かされるということ
・人は共同体のメンバーである
・共同体感覚と強みの関係
・孤高の画家の生き方
・共同体に背を向ける覚悟はあるか
・「人生の目標」=「使命(ミッション)」=「存在理由(アイデンティティ)」
・「ライフスタイル」を再確認する
・ライフスタイルは作り変えられる
第6章 効果的な「フィードバック」はこうして実行する
・強みを強化するための最強の方法
・フィードバック分析とは何か
・フィードバック分析に不可欠な目標
・「自分ならではの目標」をより多く掲げる
・目標に欠かせない3つの要素
・強みを本当に強くするということ
第7章 強みの強化に欠かせない「差別化の手法」を学ぶ
・トレードオフと海幸彦・山幸彦神話
・トレードオフを実践した人たち
・ホテリング・モデルと差別化最初の原理
・「4つのアクション」を実行せよ
・無価値なものを価値あるものにする
・意識的イノベーションと4つのアクション
・イノベーティブな人生を追求する
第8章 「ポジティブに生きる」ための極意を身につける
・ポジティブに生きたピーター・ドラッカー
・楽観的な保険外交員の成績は良い
・楽観主義者だったアドラー
・そもそもポジティブな態度とは何なのか
・決定論的立場と目的論的立場
・ポジティブに生きるためのスキル
・ネガティブな感情が頭をもたげたら
・鏡を見て笑顔を作る 第9章 才能より「努力」のほうが重要な理由がある
・能力を開花させる「1万時間の法則」
・注目すべきは自分でコントロールできる要因
・高い目標とスキルのバランス
・フロー体験とポジティブの関係
・「人生の意味」とは何か