2015年4月17日  

本作品は2003年11月に朝日新聞社より出版された『腕木通信』を改題、一部修正、資料を追加し、電子書籍として出版したものです。
「腕木通信」とは、たった3本の腕木の形状で信号を送信する装置です。この腕木通信を開発し、通信網の整備に尽力したクロード・シャップと通信網の開発に積極的に取り組んだナポレオン。この両者にスポットをあて、腕木をめぐる人々の物語とともに、インターネットの起源ともいえる、驚くべきシステムと技術開発の経緯をたどります。
また巻末には、筆者所有の「腕木通信」にまつわる様々な資料を写真で紹介しています。

【はじめに】より

【目次】
第1章 腕木通信とは何か
 1-1 二〇〇年前の巨大通信網
 1-2 テレグラフの意味
第2章 腕木通信の誕生
 2-1 クロード・シャップとその時代
 2-2 腕木通信以前の通信事情
 2-3 腕木通信開発物語
 2-4 最初の通信
第3章 通信の方法
 3-1 符号の仕組み
 3-2 腕木通信の通信規約
 3-3 腕木通信の運用
 3-4 現代通信ネットワークの起源
第4章 腕木通信の発展
 4-1 拡大する通信網
 4-2 ナポレオンと腕木通信
 4-3 ナポレオン以降の腕木通信
 4-4 腕木通信の波及
第5章 電信の進展と腕木通信の衰退
 5-1 初期の電気通信と日本の通信事情
 5-2 腕木通信の衰退