2016年7月29日  

本書は電子書籍『アドラー心理学による「やる気」のマネジメント』を改題したものです。  
やる気を生み出す力とは、天性のものではなく、訓練して身につけるものです。そしてその有力な方法をとりまとめたのが本書です。  
本書で紹介する手法は、心理学者アルフレッド・アドラーの考え方をベースにしつつ、「人は目標に向かって生きる」というこの一語に焦点を合わせて、エドワード・デシやミハイ・チクセントミハイ、マーティン・セリグマンなどの心理学者が提唱したやる気を高める方法や関連する話題をとりあげています。

【はじめに】より

【目次】
第1章 どうして「やる気」が起こらないのか  
 ・命令と自律のマトリックス
 ・「目標」に着目せよ
 ・「外からのやる気」と「内からのやる気
 ・7つの具体的手法を実践する
第2章 ライバルは「自分自身」だと理解する  
 ・ライバルは他人ではなく自分であるということ
 ・私たちの関心の対象について考える
 ・「自分ごと」と「他人ごと」
 ・2500年前の孫子の言葉
 ・関心対象の3つの領域
 ・劣等感に注目したアドラー
 ・劣等コンプレックスに要注意
 ・優越コンプレックスと竹馬男
 ・自己利益と社会利益
 ・0・1%成長の秘密
第3章 自らの「目標」を自らマネジメントする  
 ・アリスは目標を見失った
 ・5年後、10年後の自分をイメージせよ
 ・メメント・モリを実行する
 ・目標を自らの意思で持つこと
 ・トム・ソーヤーがやったこと
 ・命令以上のことを目標にする
 ・象限をワープさせる力
 ・目標の難易度に配慮する
第4章 自分の「強み」に注目する  
 ・「弱点の克服」は正しいのか
 ・アドラーが指摘した「人生の3つの課題」
 ・注目すべきは自分の「強み」
 ・「ありがとう力」を高めるということ
 ・コントロールに自信のある領域
 ・強みを基準に弱みを克服する
 ・自分の強みはどうやって見つけるの
 ・楽観的に考えてみる
 ・完璧ではなく成長を目指す
第5章 奪われた「時間」を取り戻す  
 ・時間を盗まれた人たち
 ・有意義な活動と無駄な活動を特定する
 ・時間管理の方針を考える
 ・コインの表裏の関係
 ・重要性・緊急性は自分の意思で変えられる
 ・仕事の意味を変えたサカキダ君
 ・「内からのやる気」は相手のものの見方を変える
 ・前倒し主義を実践せよ
第6章 「スケジュール」から能力を引き出す  
 ・時間の使われ方をチェックする
 ・活動ログを記録する
 ・活動ログを分析する
 ・フィードバックを実行する
 ・コミットメントとスケジュール
 ・リトマス紙としてのスケジュール
 ・時間の見積もり力について考える
 ・1人で実行するPDCA
第7章 「今」と「未来」を同時に生きる
 ・将来か過去に生きる
 ・生き方の4つのタイプ
 ・大手を振る「出世競争型」
 ・時間を盗まれたフージーさん
 ・目標は「手段」である
 ・目標の質に思いを馳せる
第8章 究極の動機づけ、「人生の目標」を理解する  
 ・永遠の謎としての「人生の目標」
 ・「自分にとっての価値」「自分の強み」を考える
 ・忘れてはならない世の中への「貢献」
 ・使命・理想像・価値観
 ・再び「今」と「未来」を同時に生きる
 ・ジ・エンド