2016年11月10日 ちくま文庫 

本書は『グローブトロッター 世界漫遊家が歩いた明治ニッポン』(2013年6月朝日新聞出版)を文庫本として出版したものです。
グローブトロッターとは19世紀半ばに登場した世界を股にかけて旅行する人々を指した言葉です。一般に「世界漫遊家」と訳されています。
本書では、明治時代のニッポンに訪れたグローブトロッターに焦点を合わせて、彼らが何を見てどのような旅をしたのかを明らかにしました。
当時のグローブトロッターの生態のみならず、彼らが見た明治ニッポンがいかなるものだったのかを理解してもらえると思います。

【はじめにより】

【目次】
序 章 80日間世界一周の時代
第1章 グローブトロッターがニッポンの土を踏む
第2章 ツアーに参加するか、紹介状を握るか
第3章 ボヘミアン・グローブトロッターの金満旅行
第4章 東海道で行く人、中山道で来る人
第5章 ガイドブックを片手にバックパッカーが行く
第6章 冒険旅行家が歩いた日本の奥地
第7章 世界一周スピード競争に血眼になる
第8章 「ハソネの法則」で見るノーベル賞作家の旅
第9章 夫婦で行く憧れのファー・イースト
第10章 明確な目的をもつ旅人たち
終 章  グローブトロッターを超えて

【書評】

 週刊朝日 2018年8月17〜24日号