2021年6月19日 日本経済新聞社 

日本の国宝級も含む大量の美術品を蒐集したこのフリーアという人物は、一体何者なのか。彼はどのような経緯で、どのようにして国宝級とも言われる貴重な日本美術を蒐集したのか。また、惜しみなく国に寄贈した一万五〇〇〇点を超えるコレクションの中身は、具体的にどのようなものだったのか──。これらの問いを念頭にフリーアの足跡と彼の蒐集品をたどっていくと、「この著名な作品がフリーアの手に渡っていたのか」という事実が次々と明らかになる。

【序章】より 

【目次】
序 章  謎の人物チャールズ・ラング・フリーア
第1章  美に目覚めた実業家
第2章  世界漫遊家が日本を行く
第3章  日本美術のとりこになる
第4章  ビングとフェノロサ
第5章  コレクションの寄贈
第6章  原富太郎との友情
第7章  益田孝との確執
第8章  中近東からエジプト、中国へ
第9章  フリーアの晩年
終 章  死と再生