2017年7月10日 祥伝社 

AIが劇的に進展し、人から多くの仕事を奪うという話がある。
コンピュータの性能が指数関数的に進歩し、1年間で作り出されるコンピュータの知能は現在の人類全体の知能より10億倍強力になるという主張もある。
遺伝子工学やナノボットなどの最新テクノロジーにより、やがて人間は不死になると予言する人もいる。
これらが現実になるかどうかはまだ判然としない。しかしテクノロジーが劇的に進展しているのは事実だろうし、その影響を人や社会がこうむるのは不可避のようだ。(中略)
本書のテーマである情報技術にも歴史がある。進展著しいその歴史を問うことで、私たちがなぜ現在の立ち位置にあるのかを確かめられるに違いない。また、足場を固めたその視座から、来たる社会について熟考することもできるだろう。そうすれば、未来に対してただただ不安を募らせるよりも、より客観的で精度の高い洞察、あるいは「気づき」を手にできるのではないか。

【はじめに】より

【目次】
プロローグ 生態史観から見る情報技術
第1章 腕木通信が空を駆ける―近代的情報技術の幕開け
第2章 電気を使ったコミュニケーション
第3章 音声がケーブルを伝わる
第4章 電波に声を乗せる
第5章 テレビ放送時代の到来
第6章 コンピュータの誕生
第7章 地球を覆う神経網  
第8章 IoE、ビッグデータ、そしてAI
エピローグ 「超」相克の時代を迎えて

【書評】

週刊ダイヤモンド 2017年8月5日号

日本経済新聞 2017年7月27日夕刊